皆さんは「気導術」というものをご存知だろうか?
多分、多くの方が知らないと思iます。
実はPさんもついこの間までは知りませんでした。
昨年末、防府という隣町でその「気導術」というものの無料体験会があり、怪しいものやウサンクサイものにはめっぽう目がないPさん、早速行ってまいりました。当然。
なんでも気導術とやらは相手に手も触れずに、一瞬で痛みを消すという。広告を見ただけで読者の280%が引いてしまう内容である。
が、
そういうことに殊更かぶりつく性質を持つ人種も存在するんですよ!
そう、稀代のインチキ整体師、Pさんである!
なぜか「そこまで言うなら確かめて、あるいはスキあらばネタまでバラしちゃるぞ!」の気合の元
「俺がやらねば誰がやる!」といった全く不必要なファイティング・スピリッツまで持ち出して、気分だけは既にタイガーマスク。
とはいっても、虎の穴入門以前のタイガーより弱いのは確実なんですが。
もっと正直に言えば・・・
最近やや落ち着いてはきていたが、相変わらず腰のバクダン、つまり坐骨神経痛を突発的に発症して、そうなるとそこから1歩も歩けず、外出先だった場合、そこが道路脇だろうと何だろうと座り込んで、痛みが軽くなるまで待つしかない・・・という消極的な戦法しか手がない。
という、ま、こうやってオヤジになっていくんだ皆、ウンウン・・・と誤魔化していました。
が、痛みというか痺れというか、感覚的にはマヒにちかいので、その勢いたるや周りから見ると「イキナリ道端に倒れこむタダの酔いどれ」といった風情。・・・風情はドコにも無いな。
痛すぎるというよりマヒなんで、ワシの方だって心の片隅で、座り込む場所に「頼むから犬のウンコだけは」ないことを祈るくらいの余裕しかない。
その上、肩や首筋、背中もバンバンに張っているので、この際、あわよくばタダで軽くしてもらおうと思ったのだ。
ま、体験会やるくらいだからそれなりの自信はあるんだろうし、どうせそのあと高額な機械売るんだろうけど、コチトラ、自慢じゃねぇがそんなゼニなんぞありません!だからえばって行きました(笑
で、会場のホテルの一室へ。
小さな会議場みたいなルームには、驚いたことに15,6人の先客がいる。
Pさんのはすむかいに、年の頃でいえば26,7といった風の、ど~見ても場違いな青年が1人。
若いから場違いという意味ではない。
思わず「アンタ~、パンク好きかね?」と聞きたくなった。
鋲こそ打ってないものの、黒のwのライダース、もちろんパンツも黒でピラミッド3連ベルト、チェーンつきウォレットとシザーバッグ。
足元もハードなライダーブーツ、そして黒地に金で染め抜いた海賊ドクロマーク入りのニット帽。
が、残念な事に
・・・アンマ似合ってない。
いらんお世話だな。スマンスマン!
「なんじゃァ、こんなァ?」と思いつつ、ひょっとしたら妹さんトカが生来の不治の病で、世界の果てまで治療を探しつつ、ワラにもすがる想いで来ているのかもしれないので、できるだけ視界に入らない方向で開場を待つ。
後で知ったのだが、この気導術とやら、取り入れている療術家や治療院は意外に多い。
どこぞで検索してもらえれば、その一部が出てくる。ヤホーでもグーゴルでも。
さらに・・・
この田舎の山口でさえ、20人以上の先生がいるんだと!
その日は東京の本部から講師が3名。
そして地元山口の治療院の先生が4名。
その山口の各治療院の先生紹介のとき、第一の衝撃が走った。
「では続いて宇部の○○治療院の○○先生」
先ほどからはす向かいで、ずっとポケットに両手を突っ込んでいたあのワカゾーが
「ハイ」
・・・
・・・
・・・
先生だったんかいっ!
ひとしきり気導術の説明があったあと、早速体験会が始まった。
にもかかわらず、むかいのニーちゃんはポッケに手を突っ込んだままニコリともせず、微動だにせず。
よっぽど大事な何かをポッケにいれとるらしい。
例えば2012年の12月22日のマヤの秘密とかあたりを。
ま~そんなこたァどうでもいい。
ワシとしてはそんな先のことより、今すぐ楽になった方が助かる。
進行の先生が「誰かココが痛い!とか調子が悪いっていう方、おられますか?」
誰も手を上げず、周りを見渡し様子を伺っている。
これが欧米やアジア諸国だと、皆、年末バーゲンのタイムサービスのコーナーのごとき勢いで襲い掛かり、先生も別の意味での酒池肉林を味わうことになるだろう。
しかしそこは謙譲を美徳とする日本人。
でもよく考えれば、どこも悪くない健康体ならココに来ているはずはないのだが、どうやら今日お集まりの皆さんはそんな常識は持ってない人たちらしい。
皆「ワタクシ、どこも悪くありませんのよ、オホホホホ・・・」ってな調子でふんぞり返ってやがる。
Pさん「腰痛いんですが、いいですか?」
良いも悪いもない。
悪いに決まっている。
Pさんスグに実験台第1号を志望した。
「じゃ、どういう風にした時、どんな痛みを感じるか、今確かめてください」
いまさら確かめる必要はない。
左の腰から足先まで、痛いんじゃ!
・・・でもなぜかその日はそれほどでもなかったので、探りをいれてみた。
ラジオ体操の片手を挙げてわき腹を伸ばすポーズが、まるでできない。
左へはワリにすんなりいくのだが、右となると10センチも倒すともうお手上げ。つか、手は最初からあげてるな。
あと腰を中心に両手をブラブラさせる運動も右と左でかなり差がある。
そう伝えると、本部からきた、ちょっとマリックさんっぽい先生がやさしく微笑みながら
「ハイ、わかりました。じゃ、このベッドへ寝てください」
簡易ベッドに仰向けで横たわる。
マリック先生は
「じゃ、今回は直接手を当ててみましょう」
先生はおもむろに右の背中に両手を差し込む。
?
?
?
「痛いのは左の腰です」と言いたかったがぐっと堪えた。
なにしろタダなんで何も言えない(笑
「ハイ、これであなたの痔は大丈夫!」と言われても文句は言えないのだ。・・・ちなみに痔でもホモでもないが。
手を当てること30秒。
「はい、起きてください」
?
?
?
いや、まだ始まったばかりなんですが?という表情を意図的に作りつつ先生をみる。
「確かめてみてください。さっきのポーズで」
世界 不思議発見!で金のヒトシ君人形を出す時の玉ネギ頭のオバサンのように、自信満々で先生はそうのたもうた。
あらら・・・?
まさに不思議発見!
たとえ一時的なモンであろうと、これはありがたい。
なにも違和感がない!つっか、痛くない!
なんだ、こりゃ?
かえって反対の右の腰が重く感じるほどだ。
すごすぎです!
その後、肩と首もやってもらい、帰り際にシールももらって帰ってきましたとさ。
この体験会はあちこちでやってるみたいなんで痛い方、ゼヒお試しあれ。
今3日目なんじゃが、まだ痛みは30%くらいでしかない。
昨日まではまったく何も感じなかった。実にラクな2日間、ありがたし。
ちなみに例のパンクっぽい先生も、最後は隣に座っていたおばあちゃんに、ちゃんと施術してましたとさ、ちゃんちゃん。
で、習いに行くと思うので関西方面の方、呑みますか?(3月半ばの連休あたりですよ